中国軍は14日、台湾周辺で軍事演習を行ったと発表した。「台湾独立勢力を震え上がらせる」と表明し、中国が「独立派」として警戒する台湾の頼清徳(ライチントー)政権への圧力を高める狙いとみられる。
台湾を取り囲むような演習区域を公表して行う大規模な演習は、2022年8月に米国のペロシ下院議長が訪台した直後と、今年5月の頼氏の就任演説直後に続いて3回目。中国軍の東部戦区などによると、演習はこの日明け方から同日夕まで実施した。5月の演習は2日間にわたったが、今回は1日に短縮した形だ。
発表された地図では、台湾を取り囲むように六つの演習区域を設定。陸海空とロケットの各軍が参加し、戦区部隊の統合作戦能力を検証したという。
また、中国海警局も14日、四つの編隊が台湾を取り囲むように周辺海域をパトロールすると発表した。同局は5月の演習にも参加しており、軍との連動性を高める狙いがあるとみられる。
台湾国防部(国防省)は14…